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MercのIGLについてPojoman解説、TSM FTXが狙うインビテーショナル

TSM FTXがインビテーショナルに戻って来る、数々の苦難をどう解決したのだろうか

Image via Ubisoft

TSM FTXにとって、2021年の大部分は忘れてしまいたいシーズンとなった。その出だしは好調だった。シックスインビテーショナル2021では準決勝まで残った唯一の非ブラジルチームとなり、北米リーグのステージ1と2では手堅いパフォーマンスを見せた。その後のシックスメジャーでは、Bryan “Merc” Wrzekがコロナに罹って出場できなくなり、TSM FTXはグループステージで脱落した。陽性反応が出る前は考えられない順位だった。

それから6ヵ月が経った今、TSM FTXは本調子を取り戻しただけではなく、大きな変更も加えている。MercがIGLになったのだ。TSM FTXのヘッドコーチであるOwen “Pojoman” Mituraによると、この決断はさらなる柔軟性を求めた結果だという。「元々のIGLはMatthew “Achieved” Solomonで、とんでもなく良いアイデアを出してくれる本当に良い選手なんです。でも、SledgeのようなBuckのような、縦に動くタイプの選手としては、多くの場面でコール出しをするIGLは最適なポジションではなかったんです。だから彼も自分のゲームプレイに支障をきたして、仕事をきっちりこなせなくなっていたんです」とPojomanは語る。

方針変更によってAchievedは引っ込められたが、代わりにMercがそこに就いた。かつてのMercはAshを駆って、戸口に最初に突っ込む男、つまり第1エントリーをやっていた。この点を補うべく、PojomanはJason “Beaulo” Dotyに置き換えた。つまり彼が新たな第1エントリーとなったのだ。

今のところ、これらの役割変更はうまくいっているようだ。TSM FTXは北米のインビテーショナル予選でも、わずか1マップを落としただけだった。とはいえ相手は北米チャレンジャーリーグのチーム1shotだったわけだが。

今回の変更により、TSM FTXは各ロールによりはっきりと情報を行き渡らせることができるようになった。彼らはどんなときでも爆発物を使ったプレイに長けたチームだ。特にフラググレネードとC4を使うAchievedは極めて危険な存在だ。TSM FTX のように情報の活用がうまいチームは、後方への情報が増えることでよりポジティブな組み立てができる。

次のトーナメントには予選からの出場とはいえ、TSM FTXの勝機を度外視するのは愚の骨頂だ。世界的には、彼らはこのゲームで最も強いチームの一つだ。たとえばBDSには一度も負けていないし、最後の2回のBO3で敗北した相手はNinjas in PyjamasとTeam Liquid、その頃このゲームの頂点に立っていた2つのブラジルチームだった。リージョン内で成績が下位だったのは、気がかりではあるが決定的なものではなく、そこは正確な視点で尊重されるべきだ。

Pojomanは自信を失っていない。「過去2回の世界大会は馬鹿馬鹿しいだけでしたよ。馬鹿さ加減が極まっていた」と彼は言う。彼が実際問題としているのは、リージョン内のリーグ戦はほぼBO1で行われ、2回のメジャーのグループステージでも同様であった点だ。このルールでは、チームは小さなマッププールを繰り返すことになるが、彼はTSM FTXをBO3で勝つために作ったチームだと考えている。

グループステージの新フォーマットについては、「グループステージの全試合をプレイしなければなりませんが、基本的には死ぬまでやれる点がとてもいいですね」と述べている。新システムでは全マップが考慮の対象なので、シックスインビテーショナルで重みのない試合はほとんど見られなくなるだろう。 

本番に向け、TSM FTXは準備が整っていると考える。今回の変更によって2021年初頭の彼らに立ち返ることができるかどうかは、今大会の最大の争点の一つになりそうだ。その答えは、シックスインビテーショナルが始まる2月8日から出始めるだろう。

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