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「優秀候補ではない」? BiOsにとっては問題ではない

メジャー級大会での決勝戦に縁が無いBDS、しかしBiOsにとってそこは問題ではない

Image via Ubisoft

ヨーロッパ最強チームの一角であるBDSだが、「大会優勝候補」の格付けは徐々に失いつつある。

その理由としては、決してBDSが素晴らしくないという意味ではない。メキシコメジャーでは準決勝、スウェーデンメジャーでは準々決勝に進出とは、どう見ても堅実な成果だ。しかし、ヨーロッパのベストチームとして諸手を挙げて讃えられているにも関わらず、彼らはメジャーやインビテーショナルで一度も決勝戦に行けていないからだ。

Arnaud “BiOs” Billaudelは、コーチとしてつい最近チームに加入したばかりだ。彼がSiegeGGに言うには、「このチームは列車で、私の主な役割はこのチームを運転することです。私はエンジンではなく、ただ列車を運転する人なんです」とのことだ。

BDSは嘘つきだという見方は人々の総意にはなっていない。むしろその正反対で、結果だけでもざっと見てみると、このブラジル一強時代において、彼らは『レインボーシックス シージ』の上位陣が居座る空間にしっかりと割り込んでいる。このチームには世界でも最も強く、機械じみた才能をもった選手たちが集まっている。Stéphane “Shaiiko” Lebleuは世界的に恐れられるエントリーフラッガーで、Loïc “BriD” Chongthepは最も尊敬されるサポートの一人だ。

列車の輪止めとなってチームをまとめているのが、Bryan “Elemzje” Tebassiだ。

「Elemzjeはまさしくチームにとって重要です」とBiOsは、言語の壁の都合からダイレクトメッセージ経由となったインタビューを通して語る。「彼の調子が良ければ、最高の状態でチームを引っ張ることができ、対戦相手の思考を読み、各ラウンドで対抗することができます」。

BiOsによると、Elemzjeが良いならBDSも良いことになる。彼の調子が良くないときには代替案も用意しているというが、彼が最高の状態のときは、チームはとてもうまく噛み合う。

これだけスター選手ぞろいのチームであるからこそ、BDSへの期待はいよいよ高まっていくのだろう。彼らは現代の『レインボーシックス シージ』チームを成功に導くための、全ての要素を備えている。適応力の高いチーム構造。緩急のついた攻撃力。そしてどうにも説明の難しい「クラッチチャンス」がある。しかし彼らはまだ、個々の能力やリージョン内での成功に見合う世界での結果を残していない。

世界でしっかりとした地盤を築けていないのは、チーム内に何か問題でもあるのかと尋ねられると、BiOsは「全然そんなことはありませんよ」と言った。「まず、彼らはSix August 2020 Majorと2021年のヨーロッパリーグで優勝しています。彼らには単に、さらに向上し、恐らくはメジャーでより勝てるようになるためのコーチが必要だと思っていたんです。なので内部に問題はありません。全員考えていることははっきりしていますし、(決勝まで行けないことを)たとえばジンクスだとは誰も思っていません。我々には多くの勝利を得る自信があります。時には負けることもありますが、学びを得、そして再び挑むのです」。

BDSは優勝候補の「筆頭」には挙げられていないが(もちろん優勝候補を何チームまで数えていいかはその人の定義によるが)、グループステージ止まりとも見られてはいない。グループリーグを突破して準々決勝に進むことは十分に期待できるものの、現時点では、優勝や決勝戦への進出は見込まれていないようなチーム群に属している。 

異論もあるだろうが、BDSにはそれで良い。彼らはリージョン内で称賛され、世界でのタイトルを当然その射程に収めているという自覚を持っている。 ともあれBiOsは、自分のチームについて語る多くのチームと同様に、チームの「期待度」については語らなかった。

「十分にうまく取り組めば、成功は勝手にやってくるものですよ」と彼は言った。

シックスインビテーショナル2022で、BDSは今度こそその最後の一戦への出場を目指す。大会は現地時間2月8日にスタートする。

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