Skip navigation (Press enter)

Elevateはインビ2023に「自信」、不調の2022年を越えて再び出発点に

今回はベスト12よりも上に行けるだろうか

Paramin "Onigiri" Suwanwattana自身の言葉を借りれば、2022年はElevateチームにとって「波乱万丈の1年」だった。

シックスインビテーショナル2022で世界デビューを果たし、瞬く間にベスト12に入ったこのタイチームは、当時の優勝候補だったDWG KIAと同じ成績を収めるという華々しいスタートを切った。Onigiriもまた、Rogue戦での「オレゴン」で驚異的な27キルを獲得し、インビテーショナルの1マップキル記録を更新した。

ステージ1でも成功を続け、新顔も加えたElevateはシャーロットメジャーへ出場する。しかしそこで、彼ら自身の手に余る外部要因によって一時停止を余儀なくされた。厳格な必要事項により、Elevateは米国へのビザを取得できなかった4チームの1つとなり、置き去りにされてしまったのだ。

彼らは止まること無くステージ2へと向かい、もう一度メジャーへの出場権を手に入れた。今回はどうにかドイツへのビザも確保し、準決勝まであと一歩のところでベルリンから帰国の途についた。

ここで、またしても問題が発生した。

「誰もがそれぞれ問題を抱えていました。たとえば…、DCHは大学へ行かなければならなかったんです」。Onigiriは、インビテーショナルに向けてのSiegeGGとのインタビューでそう語る。「私たちのキャンプからはとても遠いところなので、(ステージ3は)チームハウスでプレイできなくなったんです」

Gabriel "LaXInG" Mirelezを加えても、この突然の環境変化を埋め合わせるには至らず、Elevateは残念な形でヨンショーピングメジャーへの出場を逃すことになった。しかし、最初の2ステージの成績と、ヨンショーピングでの他のチームの成績により、Elevateはシックスインビテーショナル2023への出場権を獲得できた。

LaXInGは、選手としての7年分の経験と、まったく異なる地域からの視点(それも、より成功している地域からの視点)を持ち込んだ。しかし、彼の経験はすべて選手としてのものであり、コーチとしてはElevateでの1ステージ限りの仕事がデビューとなった。

「彼のことは残念でした」とOnigiriは言うが、たったの6試合しか手がけることができなかったことを踏まえると、LaXInGにとっても分の悪い勝負だったことは認めている。英語を難なく理解し、彼とスムーズにやり取りできるのがOnigiriだけだったことも問題に拍車をかけた。

このせいで、特にタクティカルタイムアウトの時間に、LaXInGのような成功した選手のメンタリティを汲み取ることができなかった。他の選手たちはタイ語にしか通じていなかったため、結果的に選手からのフィードバックも限られたものとなってしまった。

ElevateのアナリストであるSuphawit "nanoKidz" Kasemsirisophaは、LaXInGの脱退後にコーチ職へとステップアップしたが、この異動でチームが減速することはないとOnigiriは信じている。

「LaXInGより前のコーチは、あまり助けにならなかったんです…私たちは、自分たち選手自身を頼りにしていたところがありました」と彼は言う。「コーチにはそれほど頼っていないんです。というのも…、もしコーチに頼りすぎていて、タイムアウトが必要なときにコーチに尋ねて、求めている正しい答えが得られなかったらと思うと…。これは単に私の考えなんですが」。

コーチングに対する考え方は世間と異なるかもしれないが、それでもElevateは、インビテーショナルの前に選手を変えていない10チームのうちの1つであるという点では有利だ。過去2回の国際大会ではそれぞれ世界デビューする選手がいたが、今回はそのようなことはない。

「今のチームのパフォーマンスにはとても自信を持っています」とOnigiriは言う。現時点でチームメイトには経験もあるうえに、スクリムを通じて向上しているからだ。「トーナメントの上位に行けるだろうという自信があります」。

その自信の鍵は、Onigiriが嬉しそうに語ってくれたように、チームが「柔軟さ」を楽しんでいることにある。それは普通のやり方ではなく、常識外れの道を行くように「馬鹿をやろう」という彼らの趣味嗜好に由来している。

チームはまた、自由でいることを好み、選手たちのロールを固定して縛らないようにしている。選手たちが担うオペレーターも、各ラウンドで彼らがどのくらいショックを与えられそうかによって決めている。

とはいえ、Ubisoftがスピードを2から1に変えることを選んだにも関わらず、OnigiriがAruniを使ってプレイするのが好きであることは決して変わらない。

「ADS速度とかそういうのは、私には関係なかったんです」と彼は言う。「文句を言ってる人は多分…、自分のスキルに問題があるんだと思います」。

2度目のインビテーショナルとなるモントリオールへの旅を通して、Onigiriは自らの記録を塗り替えに行く。

SiegeGG is supported by its audience. When you purchase through links on our site, we may earn an affiliate commission. Learn more about how readers support SiegeGG.