「星がほぼまっすぐに並んでくれた感じです」：見事な選手移籍を遂げた喜びとともに、Soniqsはヨンショーピングメジャーに向かう

^{Image: Ubisoft/Joao Ferreira}

Soniqsがヨンショーピングメジャーに出ることは、決して小さな実績ではない。

ステージ2が始まる前は、これが往年のIGLであるSeth "supr" Hoffmanと過ごす最後の時となることを、彼らはよく心得ていた。4位以内に入れなくても仕方が無いと、多くの人から思われていたことだろう。しかし、彼らはベルリンメジャーに出場した。

その後のステージ3でも同様に、とりわけ熱血漢のAlexander "Yeti" Lawsonまでもが去った後だったことから、4位以内に入れなくても仕方がないと思われていた。しかし彼らは再びメジャーに出場した。

「2人はチームで大きな影響力を持っていた…、いや、最も影響力を持っていたと言えるでしょう」。今度のメジャーを前に、Pablo "Gryxr" RebeilはSiegeGGに対し、Soniqsの前選手たちについて語った。「チームがやってきたことに本当に大きな影響を与えたのは、間違いなくあの2人でした」。

ハードワークが欠点を埋める方程式の一部であったことは確かだが、ステージ2の頃の自分たちと同等以上になれた最大の要因は、移籍市場での動きだった。Yetiが去ったことを含め、一部は予定外のもので、それがチーム内にゆっくりと大きな変化をもたらしたことは間違いない。しかし元世界チャンピオンTSMからEmilio "Geometrics" Leynezと契約した点は外せないとGryxrは言う。

結果としてGeometricsは、北米リーグのステージ3で最高のKOST、プラント回数でも3位の成績で終えた。控え目に言うなら「現実的」だったShaun "Gunnar" Pottorffとの契約もまた素場らしく、ガンスキル偏重のメタにおいて、Soniqsの全体的な火力を直に押し上げた。

「私たちは間違いなくそれ（チームにより高い火力が必要であること）について考えていました。もし誰かがまずい試合をしても、基本的にはチームの誰かがそれを覆してくれたんです」とGryxrは言う。「その点もプレッシャーを和らげてくれたんだと思います。個々で高いパフォーマンスをしようというプレッシャーを、誰も感じていなかったんです」。

結果としては、Soniqsは移籍市場におけるいわゆる「勝者」であったと言えるだろう。世界中の他のどんなチームも、このようなことはできなかったと思われる。2人の選手を替えただけでなく、新選手たちをうまくフィットさせ、そのうえデータ上では、新選手たちが前の選手たちよりもグレードアップしていたのだ。

「かなり良い具合に運んだんです。星がほぼまっすぐに並んでくれた感じですよ」。Gryxrはそう熱弁するとともに、ハイクオリティなだけでなく、空いたロールに完璧にフィットする2選手とSoniqsが契約できたことについて触れた。

新たに結成されたチームが、外側から「楽勝」と見られていたとしたら、それはまさにSoniqsが内心感じていたことだった。GeometricsがSoniqsと同じレンズで試合を見ていたことも助けとなった。

「TSMには自分たちのプレイスタイルがあって、Geoもそれに慣れていました。私が覚えている限りでも、彼は長らくあのチームにいましたから。それとGunnarも前の（Parabellumにいた頃の）プレイスタイルに慣れていたんです」とGryxrは説明した。「私たちはメタを（よりアグレッシブなものになったと）理解していて、Geoの半分固定されたプレイスタイルがそこに合わさると、良いバランスになったんです」。

外側の視聴者には捉えようがないかもしれないが、元世界チャンピオンとしての経験もGryxrは高く評価している。その経験はまだ新しめのものではあるが、立ち回りやメンタルの保ち方の面で、「ラウンド終盤で何をすべきか」という感覚が研ぎ澄まされているのだ。存在感が薄まったことでTSMから外されたGeoだが、新たなSoniqsのチームメイトたちをラウンド終盤では「最も大きな声で」導き、やり遂げる助けになっているとGryxrは絶賛する。

北米リーグで好調だったSoniqsだが、ステージ3が終わる2週間前に、過信を捨て去って現実を見据えるちょうどいい機会が得られた。Oxygen EsportsとAstralisに、2度のオーバータイムなしでの敗北を喫したことで、彼らのハードワークがあっさり無に帰す危険に晒されたのだ。とはいえGryxrが後になって言うには、あそこで敗北したことは「本当に良かった」そうだ。

ベルリンメジャーでのDWG KIAのように、「私たちはすっかりハイになっていたんだと思います」と彼は言う。「ですが、成功するためには敗北を知らないといけないんです。そういうわけで、現実に引き戻されました」。

ここからは、対戦するチームのあらゆるプレイスタイルに柔軟に対応しつつ、自分たちの強みを保てるかがポイントだと彼は言う。まずは最低限グループステージで、あるいはプレイオフでも。Soniqsは自分たちが間違いなく有利なグループにいると分かっており、Gryxrもようやく楽なグループに入れたことに安堵している。だがちょうど北米リーグの最後の2週までで起きたように、それが油断となり、早々に敗退する羽目になる可能性があることも分かっている。

11月21日から27日まで開催されるヨンショーピングメジャーでは、生まれ変わったSoniqsの世界での戦いに、今一度注目していこう。