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Aqui「緻密な作戦やBANなしで(PGNを)プレイするのは、必要な予防策でした」

5月11日からパリで開催されるS.I.2021に向けて、SiegeGGはMKERSのキャプテンAquiにインタビューを行った

MKERSがシックスインビテーショナル2021への出場権を獲得したのは、いくつかの面で歴史的な出来事となった。

イタリアチームとして初めて世界大会への出場権を獲得しただけではなく、国内公式大会の上位ティアに分類されていないチームとしても、初めて出場権を獲得したのだ(forZeも同じだが、彼らの場合はシックスメジャー・ローリーだった)。

このチームの選手たちは、F1でフェラーリを熱狂的に応援するティフォシ(ほとんど宗教的なまでにチームを愛する伝説的なモータースポーツファン)のように、イタリアの人々から応援されることを望んでいる。

しかし称賛の声にはプレッシャーがつきものだ。ヨーロッパリーグのチームRogue、Chaos、Natus Vincere、Tempra Esportsを見事に撃破し、ヨーロッパの最後の出場枠を手にしたものの、まだチャレンジャーリーグにさえ出場していないこのイタリア人チームにもそうしたプレッシャーがかかるだろう。

出場を決めてから、かなりの時間が経った。昨年の12月中旬に予選が終わり、2月中旬に予定されていた本大会は5月中旬へと延期された。

この5ヵ月間でメタは大きく変化した。11月のメジャーで優勝して栄華を極めていたTeam EmpireやGiants Gamingは今シーズン、その勢いを急減させている。

その点、MKERSは今のところ試合では確かな強さを保っているように見える。PG Nationals 2020 FinalsではMACKO Esportsに敗れたものの、2021年には不屈の精神を発揮している。

インビテーショナル出場資格を持つこのチームは、イタリア国内大会PG Nationals(PGN)で7試合のうち1試合を除いて全勝している。今シーズンのキャンペーンはすべて7-0の3連勝で始まり、次の3試合でも勝利。MACKOへの7-3の勝利を含め、合計6ラウンドしか渡さなかった。

Outplayedには6-8で敗れはしたものの、今シーズン全体でそうであったように、この試合のMKERSも明らかに作戦を限界まで温存していた。

春期PG Nationals 2021における現時点でのMKERSの統計

2021年のPG Nationalsで、MKERSは3種類のマップしかプレイしておらず、そのうち5回は「カフェ」でプレイしている。さらにPGNの全試合で、オペレーターBANをしないか、新兵(攻撃と防衛)をBANしている。

作戦を隠すという彼らのスタイルはチャレンジャーリーグ予選でも続いているが、こちらは極端ではない。2-1で勝利したDeathroWとの試合ではPG2020ファイナル以降初めてオペレーターBANを行っており、一次予選で1位となるまでに対戦した3チームとの試合でもBANをした。

とはいえこうした動きは物珍しいものではなく、とりわけ驚くべきことでもない。MKERSは、強豪レベルのチームと公式戦で定期的に対戦した経験はないが、情報の少なさでもって経験豊富な相手を驚かせることができるだろう。

そこで、ダークホースであるMKERSの特徴を知るために、SiegeGGはキャプテンのAlessio "Aqui" Aquilanoから話を聞かせてもらった。

さて、予選を突破してからインビテーショナルに出場するまでにかなりの時間がありましたね。PG NationalsとCL予選以外では目にする機会はあまりありませんでしたが、その後チームの調子はどうでしょうか?

左から。Lollo、Gemini、Aqui、Sasha、Scatto.

確かに時間は経ちましたが、高い情熱を持って毎日を過ごしています。チームは順調です。インビテーショナル予選が終わった後、私たちはゆっくり休みをとり、よりモチベーションを高めた状態で仕事に戻りました。 

あなたのチームはインビテーショナルへの出場資格を得ているのですが、チャレンジャーリーグ予選やPGナショナルにも出場する必要がありました。達成感を得た中でこうした大会を戦うのは、どれほど難しいことなのでしょうか?

一貫性の求められるものに、簡単なものはありません。ここ数ヵ月、私たちはインビテーショナルの準備に集中していましたが、かといって他の目標の重要度を低くしていたわけではありません。多大な努力を要することですが、それでも私たちは常にベストを尽くしたいと思っています。

インビテーショナルの予選で、皆さんはどのくらい自信を持っていましたか? それが確信に変わったのはどの時点ですか? Rogueに勝ったときですか?

予選を突破できるとは思っていませんでしたが、うちは良いチームで、堅実にやれるとは思っていましたし、予選のような困難な大会に参加するのは、自分たちが求めていたチャレンジだったんです。

どこかの時点で突破を確信したわけではありませんが、自信を失うことはありませんでした。

Rogueとの一戦は私たちにとって初めての大きなチャレンジであり、モチベーションの向上にもつながりました。

今大会は、皆さんにとって初となる世界大会です。どんな風に準備をしていますか? 現在出ている公式戦にトップレベルの対戦相手がいないことは、メリット(最高の作戦を隠せる)とデメリット(厳しい試練にならない)、どちらが大きいでしょうか?

未知のものに備えるのはいつでも難しいことですが、私たちはいつも通りに準備をしてきました。試合における欠点を修正したり、試合外でも(メンタル面を)鍛えたりしました。このレベルになるとこういう部分で差が出るんだと思っています。

PGは私たちのリーグです。緻密な作戦やBANなしでプレイすることは、(インビテーショナルの対戦相手に)チェックされることを想定したうえでの予防策であり、シックスインビテーショナルに向けては自分たちよりも優れた準備をしているチームを見つけなければなりませんでした。

私たちはすべての対戦相手に敬意を払っています。そのため、どの試合でも同じようにプレイし、どこかを過小評価することはありません。非常に強いチームとも練習機会があったので、決して油断しないことを学ぶことができました。

世界大会(それもインビテーショナル)に参加する初のフル・イタリアンチームということで、肩にプレッシャーはかかっていませんか。ファンの中には、今大会でも大活躍できると信じている方もいるようですが。

このような貴重な大会への出場権を得た唯一のイタリアチームであることを誇りに感じていますし、もちろん責任も感じていますが、プレッシャーを感じているわけではありません。むしろ、世界のトップチームと競えると思うとわくわくしています。

インビテーショナルではどんな目標を持っていて、それを達成する自信はどのくらいありますか?

目標は、私たちの旗を世界の頂点に掲げることです。自分自身を信じ、自分の能力を信じ、成功のためにすべてを捧げます。 

変更されたインビテーショナルのフォーマットについての意見と、グループステージでの勝算について聞かせてください。

SI2021 Participating teams 960x540

新しいフォーマットでは突破の見込みが大きくなっていますが、それ以上にミスができないものとなっています。グループ内での絶対的な目標はベスト4で、自分たちはそれにふさわしいと思っています。 

ファンやライバルチームに向けて、何か言いたいことはありますか?

ファンの皆さんに特別な感謝の気持ちを伝えたいと思います。私たちを信じてくれてありがとう。そこにいてくれてありがとう。皆さんの誇りとなれることを願いつつ、共に戦場に赴きます。

ライバルたちの幸運を祈り、ファンの皆様には良いショーをお届けしたいと思います。

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パリでのMKERSの最初の対戦相手はParabellum。日本時間5月12日午後10時30分からスタートします。

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